アンコール・ワット 密林に築かれた宮殿
世界遺産アンコール・ワットは、12世紀にクメール帝国によりヒンドゥー教の寺院として築かれました。クメール語で、アンコールは王都、ワットは寺院を意味しています。その後、王都の遷都により忘れられたのちに16世紀半ばに再発見され、仏教寺院として改修されました。
1860年にこの地を訪れたフランス人のアンリ・ムーオの紀行文により、西欧と世界にその存在を知られ、1992年に世界遺産に登録されました。
アンコールワットは、南北約1,300m/東西約1,500mの堀を擁し、中央の神殿は3つの回廊に囲まれています。第一回廊は、インド古代の叙事詩「マハーバーラタ」「ラーマーヤナ」が浮彫で描かれ、絵巻物のように読み進めることができる。

また、各回廊に描かれたデバター(女神)は一体ごとに衣装や装飾品、顔の表情も異なり、妖艶な雰囲気を醸し出しています。

高い治水技術による水路や池と繊細なレリーフに彩られたアンコール・ワットは、世界三大仏教遺跡の1つでもあり、一度は訪れるべき場所と言えるでしょう。
